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社長のなんでも日誌

仕事に追われる日々ですが、心に留めておきたい、そんな言葉を綴っていきます。

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直木賞受賞作 恋歌

 直木賞受賞作の「恋歌」を読みました。珍しく天狗党騒乱
の時代を描いた作品ということで興味があったのです。天狗、書生
の騒乱の時代は、郷土の歴史でありながら、なんとなくその血なまぐささ
というイメージから、敬遠しがちなテーマでもあります。その取り上げ
づらい時代を、女性の視点から見事に描いた小説であると評価
しました。
 主人公である女性は、水戸の志士に嫁ぎ、時代に翻弄されていきます。
しかし、異常な逆境の中にあっても、夫への愛情を支えに生き抜いて
行きます。女性のもつ強さを彼女のなかに見ました。
 そして、この小説のなかでは、内部分裂し崩壊していく郷土、水戸藩の
姿が克明に描かれています。水戸藩はその創生期から、思想に矛盾を
抱えた藩でした。徳川御三家でありながら、勤王の思想を色濃く
その内部に抱え、幾度となく宮中と血縁をも結んできた歴史があったのです。
その矛盾が幕末に、天狗、書生、勤王、佐幕というかたちで噴出し、凄惨な
紛争を引き起こしていきます。
 同郷でありながら、一度起こった憎しみの連鎖は容易に収まらず
血の報復合戦が、連鎖していくのです。郷土に実際に起こったこと
とは、信じたくないような事実です。しかしながら、これが、
人間の本質でもあります。まさか、同じ同郷どうしが、争うなんて
まさか、同じ国内で争うなんて、という言葉をわれわれ人類は
繰り返し、繰り返してきたのです。同じことは、いつの時代でも
どこでも起こりうるのです。
 そして、作者は、暴力の連鎖と血の報復を収めるためには、人間の知恵と
愛情が必要であることを教え、最後に人間に希望を残しています。
この本は、茨城で生まれた人間には必読の書です。そして、同時に
すべての人が知るべき内容が書かれていると思います。
こういう本が有名な賞を受賞したことを喜びたいと思います。

 
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  1. 2014/01/28(火) 11:50:38|
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